特殊健康診断の費用負担は誰がする?検査項目や負担額、再検査を徹底解説 読み込まれました

健康診断

公開日:

2025/01/21

更新日:

2025/12/19

特殊健康診断の費用負担は誰がする?検査項目や負担額、再検査を徹底解説

エムスリーヘルスデザイン編集部(産業医監修)

特殊健康診断の費用負担は誰がする?検査項目や負担額、再検査を徹底解説

はじめに

特殊健康診断は、労働者が一定の有害な業務に従事している場合に、その健康を守るために実施される重要な制度です。

作業環境による健康影響を早期に発見し、適切な対策を講じることができるため、企業側では特殊健康診断についての理解を深め、必ず従業員に受けてもらわなければなりません。

例えば、特定化学物質を取り扱う作業や、有機溶剤を扱う作業など、特定の業務に従事する従業員には、一般的な健康診断だけではカバーできないリスクが存在します。そのため、企業は特殊健康診断を通じて従業員の健康を守り、業務の安全を確保する責任があります。

本記事では、特殊健康診断の概要から目的、実施される検査項目、企業の費用負担について詳しく解説します。

従業員の健康を守るために必要な知識をご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

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特殊健康診断とは一般健康診断とは別なの?その違いを解説

特殊健康診断とは、有害な業務に従事する従業員が対象となる健康診断で、一般健康診断とは目的や検査項目が異なる部分があります。

この章では、特殊健康診断の概要や実施義務条件、費用負担のポイントについて詳しく解説します。

関連記事:特殊健康診断とは?対象者になる基準や検査項目、実施時期、一般健康診断健診との違いなどを徹底解説!

特殊健康診断の概要

特殊健康診断とは、労働安全衛生法に基づき、特定の有害義務に従事する人や定められた物質の取り扱いを行う労働者の健康を守るために実施される健康診断です。

業務内容や作業環境と、健康診断の結果を合わせて確認・検討することで、業務が原因となる健康被害を未然に防ぐことを目的としています。

定期健康診断との違いは?

対象者が限られている特殊健康診断に対して、定期健康診断は常時使用するすべての労働者を対象とし、実施される基本的な健康診断です。

項目

定期健康診断

特殊健康診断

対象者

常時使用する労働者

特定の有害業務従事者

実施目的

・全体的な健康状態の確認
・従業員の就業上の措置・適正配置

・職業性疾病の早期発見、早期治療
・有害要因への暴露の評価
・従業員の就業上の措置・適正配置

実施頻度

年1回

年2回以上が基本

主な検査内容

業務歴、既往歴、自他覚症状、身長・体重、血圧、血液検査、尿検査、心電図、胸部レントゲン等

業務歴、作業条件の簡易な調査、既往歴、有害業務による自他覚症状、作業・物質に応じた血液・尿検査等

特殊健康診断が義務となる業務

特殊健康診断の対象者は定められており、労働安全衛生法第66条第2項に定める有害業務に従事している労働者です。

具体的には、以下のような業務があげられます。

  •  高気圧業務

  • 放射線業務

  • 特定化学物質業務

  • 石綿業務

  • 鉛業務

  • 四アルキル鉛業務

  • 有機溶剤業務

これらのほか、塩酸、硝酸、硫酸を飛散する場所における業務を行う労働者に対する歯科医師による健康診断や、じん肺法に基づく粉じん作業を行う労働者に対する健診等も実施する必要があります。

費用負担は企業と従業員どちら?法律や義務を徹底解説

実際、特定健康診断を受ける際には、企業と従業員どちらが費用負担するのでしょうか?

自己負担にするのは「違法」になるのか、気になるところでしょう。

ここでは、特定健康診断を実施した場合に、企業と従業員どちらが費用を負担をするのか解説していきます。

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特殊健康診断の費用負担は企業が義務?

特殊健康診断の費用は、労働安全衛生法などの法律に基づき企業が全額負担します。

これは、従業員の健康を守る責任が企業側にあるためです。

もし特殊健康診断を実施しないとなると、50万円以下の罰金刑が課されることがあるため注意してください。

労働安全衛生法をしっかりと遵守し、従業員の健康を維持するために、特殊健康診断の実施は必ず行うようにしましょう。

特殊健康診断では「再検査」・「要精密検査」でも従業員の自己負担は発生しない

一般的な健康診断では、「再検査」「要精密検査」となった場合自己負担することが一般的ですが、

特殊健康診断では再検査となった場合の費用負担は企業側です。

特殊健康診断においては、一次検査の結果を踏まえ医師が必要と認める場合に、二次検査を実施することが法律で定められており、企業側が費用を負担しなければなりません。また、二次検査で行うべき検査項目についても法律で定められています。

特殊健康診断の種類と検査項目一覧

特殊健康診断とは、一般健康診断具体的にはどの程度異なるのでしょう?

ここでは特殊健康診断の種類と検査項目の一覧を紹介します。

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特殊健康診断の種類

特殊健康診断には、労働安全衛生法に基づき特定の業務に従事する従業員を対象とした種類が定められています。

  • 高気圧業務健康診断: 潜水作業や高気圧環境での作業を行う人が対象です。

  • 放射線業務健康診断: 放射線業務に従事する人が対象となります。

  • 特定化学物質健康診断: 有害な化学物質を取り扱う作業を行う従業員が対象です。

  • 石綿健康診断: 石綿(アスベスト)を扱う業務の従事者を対象としています。

  • 鉛健康診断: 鉛を取り扱う作業を行う人が対象です。

  • 有機溶剤等健康診断: 有機溶剤業務に従事する人が対象です。

これらの特殊健康診断を受けることで、従業員が業務に起因する健康影響を早期に把握し、安全な作業環境を維持するために重要な役割を果たしているのです。

特殊健康診断の主な検査項目

特殊健康診断検査項目は、従事している業務によって異なります。

ここでは、特殊健康診断項目の一部を提示します。

  •  血液検査

  • 聴力検査

  • 呼吸器検査

  • 白内障に関する眼の検査

  • 皮膚の検査

  • 被ばく歴の有無

特殊健康診断に関連する費用の目安と自己負担の軽減策

特殊健康診断を受ける際、費用がどの程度かかるのか気になるところです。

業務内容や検査項目の種類、病院や医療機関によって異なります。

ここでは一般的に言われている具体的な費用について確認していきましょう。

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特殊健康診断の費用はどのくらい?

1回の特殊健康診断にかかる費用は、対象業務や検査項目の種類によって異なりますが、1人あたり2,000~7,000円程度が一般的な相場です。

特殊健康診断では特定の検査機器や特殊な血液検査が必要になるため、一般健康診断よりも費用が高くなる傾向があります。

また、受診者の人数や企業が契約している健診機関によっても費用が変動するため、もし費用面が気になるのであれば、事前に見積もりを依頼すると良いでしょう。

特殊健康診断の実施時期や回数とは?

特殊健康診断は、一般健康診断と実施するタイミングや回数に差異があります。

ここでは、具体的なタイミングと回数について解説します。

特殊健康診断を実施するタイミングはいつ?

特殊健康診断は、雇い入れ時や、配置換えの際など、その業務に就くことになったとき、6か月以内ごとに1回定期に実施することが法律で義務付けられています。

特に、労働者が健康に影響を及ぼす可能性がある作業に従事する場合、業務開始前の健康状態の確認は非常に重要です。

また、業務を継続している期間中は、定期的な診断を通じて健康状態を把握し、早期に異常を発見する必要があります。

さらに、一定の特定化学物質を取り扱う業務や石綿業務については、その業務に従事しなくなった場合においても、雇用している間は健康診断を定期的に行わなければいけません。

特殊健康診断は基本的に年2回実施

多くのケースでは、特殊健康診断は年に2回の実施が推奨されています。

これには以下の理由があります:

  • 作業環境が労働者の健康に与える影響を、定期的に評価するため。

  • 健康障害が進行する前に早期に対応できる体制を整えるため。

ただし、診断の頻度は、対象業務の種類やリスクの程度によって異なる場合があります。たとえば、特定化学物質(特別管理物質を除く)の取り扱い業務、鉛、四アルキル鉛、有機溶剤を扱う業務では、作業環境測定の結果や作業内容などある一定の要件を満たすころで、健診の回数が年1回に調整される場合もあります。

【健康診断スケジュールを立てる際のポイント】

  •  業務開始前の診断を必ず実施する。

  • 定期診断の時期を事前に設定し、従業員全員が受診できる環境を整える。

  • 法令や業務内容に応じた適切な頻度を確認する。

これらを徹底することで、従業員の健康を守り、企業としての義務を果たすことができるでしょう。

特殊健康診断の「再検査」の義務

特殊健康診断における「再検査」は、初回検査で異常が見つかった場合に必要となる重要なプロセスです。

従業員の健康を守り、労働災害や健康被害を未然に防ぐために義務付けられています。

以下では、再検査が義務化される背景やその重要性について解説します。

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なぜ特殊健康診断では「再検査」が義務付けられているのか

特殊健康診断は、有害業務に従事する従業員の健康影響を早期発見することを目的としています。

そのため、初回の健康診断で異常が発見された場合は、適切な再検査を行い、問題の有無を詳しく確認しなければなりません。

このプロセスを怠ると、従業員の健康被害が拡大し、企業も法的責任を問われる可能性があるので、必ず従業員には再検査を受けてもらうようにしましょう。

特殊健康診断における「再検査」の重要性

特殊健康診断において「再検査」は非常に重要視されています。

その理由は以下の3点です。

  • 従業員の健康影響を早期に発見し、適切な対応を取れる。

  • 企業の法令遵守や労働環境の改善につながる。

  • 労働災害や職業性疾病の発生を未然に防止できる。

このように特殊健康診断の再検査は、企業と従業員の双方にとって重要な義務であり、健康影響を回避するための欠かせないプロセスです。

従業員の健康を第一に考え、適切な再検査の実施を徹底することが求められます。

従業員の健康管理の負担を少しでも軽減できる方法

特殊健康診断を実施する企業にとって、社内全体の従業員の健康管理をするのはとても難しいことでしょう。

そんなときは「ハピネスパートナーズ」の導入を検討してみてください。

【ハピネスパートナーズを導入するメリット】

  • 健診データを一元管理し、効率的な運用を実現。

  • 従業員の健康情報を可視化し、リスクの早期発見が可能。

  • 専門的なサポートで、法令遵守や適切な対応がしやすくなる。

「ハピネスパートナーズ」を活用することで、企業は従業員の健康管理を効率化し、職場全体の健康維持を強化できるのが最大のメリットです。

これにより、安心して働ける環境を整え、生産性向上やリスク低減につながります。

企業の健康経営をさらに進化させる一歩として、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

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【まとめ】特殊健康診断の費用や特徴を理解して、負担軽減策を実施しよう

この記事では、特殊健康診断の概要、費用負担、検査項目、実施義務について詳しく解説しました。

特殊健康診断は、特定の有害業務に従事する従業員の健康を守るために法律で義務付けられており、企業が費用を全額負担することが基本です。

検査項目は業務内容によって異なり、血液検査や聴力検査、呼吸器検査などが含まれます。

また、再検査が必要になった場合も費用は企業が負担しなければなりません。

中小企業では、特殊健康診断の費用負担が重くなることがあるため、地方自治体や健康保険組合の助成金や補助金を活用することが推奨されます。

もし従業員の健康管理に苦労を感じる際には、「ハピネスパートナーズ」の導入を考えてみてください。

従業員の健康を守るために、企業は法律を遵守し、適切なタイミングで特殊健康診断を実施し続けるようにしましょう。

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